.com Master★★2008受けてみた

.com Masterとは

インターネット検定 .com Master というのが正式名称。 NTTコミュニケーションズが行っている資格試験。 初級シスアドや基本情報技術者試験の勉強をしているときに Web で情報収集していたらよく名前が出てきていたのでそこで知ったのが最初。

私が最初に知ったときは試験会場が仙台にしかなく、 受検なんてまったく考えることもなかったけど、 CBT(Computer Based Testing) を導入してから試験会場もかなりの数になりとても受けやすくなった。 山形では山形市と酒田市で受検可能。なんてすばらしい!

きっかけ

2006年に基本情報技術者試験に合格。 そのあと体調を崩して日常生活をこなすだけで精一杯の毎日を送っていたけれど、 2008年になって少しだけゆとりが。

固まった脳味噌のために頭の体操をと思い、 なにか勉強したいなーと思いつく。 勉強のモチベーションを保つためにもただ勉強するだけじゃなくて結果が出せるものがいいな。 じゃ、以前から気になっていた .com Master でも受けるか〜と思い立った。 酒田でも受けられて気軽だし。 でもどのレベルを受けるか悩むところ。

.com Master はレベルが3つ。 ☆(シングルスター)、☆☆(ダブルスター)、☆☆☆(トリプルスター) と星が多くなるほどレベルが高くなる。 酒田で受けるとなると☆(シングルスター)か☆☆(ダブルスター)。 本をぱらぱら読んだ感じ、 ☆(シングルスター)はほとんど勉強しなくても受かりそう。 難易度見ていても初級シスアドより難易度が低そうだったので、 ☆☆(ダブルスター)を受検することにした。

受けようと思った時期はまだ試験名が .com Master☆☆2007。 どうせなら2008に切り替わってからの方が良いなと思い、 切り替わる9/1以降に受検決定。

受検までの流れ

受検料は10500円。情報処理技術者試験に比べたら高いなぁ。 買った参考書経由でバウチャーチケットという先払いチケットを買うと 9450円。 少しでも安い方が良いし、 買ってしまえば絶対受けることになるので バウチャーチケットを購入。

バウチャーチケットを購入してから プロメトリック でネット予約を試みるも、酒田は月曜日と金曜日のみ。 しかも3時間近く時間を確保しなくてはいけないのでなかなか予約が取れず。 9/26にどうにか予約を入れた。 3営業日以前だったらキャンセルもできるから、 勉強の進み具合によってはいつでもキャンセルできるというのも気軽でいいね。

勉強

レベルとしてはサーバ管理者の初級という感じ。 普段ちょこっと UNIX に触れている人なら結構楽しく勉強できるかも。

私はサーバ管理はまったくやっていないけど、 全然聞いたことが無い用語は少なく 普段使っているコマンドの詳しい説明や、 サーバソフトの設定や仕組みを知ることが出来て「目から鱗」という感じ。 本を読んでいるときは「へぇ」という感じで楽しく読めた。

でも過去問題を解いていると、いじわるな設問で苦労。 「可能性のあるものをすべて選べ」という方式がかなりやっかい。 「すべて選べ」は答えが4個かもしれないし1個かもしれないので、 消去法が使えない。 ひっかけ問題も多いのでしっかり問題よまないとまちがえることも多い。 とにかく暗記するだけでは解けない問題が多かった。 なので、問題の中で出てきた用語でわからないものは検索かけて調べたり、 簡単にメモを取ったりして頭に叩き込んだ。

とは言っても基本的には他の資格の勉強と同じで、 過去問を解いてまちがえたものにチェックをして、 何回も解いてまちがえた問題の数を減らしていき、 問題集を読み返すというやり方をくり返した。

私生活が忙しく、勉強の時間がなかなか取れなかったので、 2ヶ月ほどだらだらと勉強してた。 1日の勉強時間はあんまり多くないけど、 なにかしらの合い間にちょこっと確認するだけでも随分違った。 (夕飯作っているとき、豆煮ている合い間に本読んだりとか)

いざ受検

9/26 に試験会場の アスプコンピュータスクールへ。 プロメトリックの教室は手前で、コンピュータが5台。 なかなか予約が取れなかったので、1台2台しか無いと思ってた。 でも予約取れなかったのも納得。 開始時間には5席全部埋まってた。 色々な試験を一斉に行うから、金融系の資格の本持っている人が多かった。 私は試験時間が長かったから3時間ぐらいその場にいたけど、 試験が終わった人のあとにすぐ次の人が入って来て試験…とひっきりなし。 いやーすごいわ。

さて、.com Master は1部と2部に試験が分かれていて、 1部40問60分、休憩20分はさんで2部50問90分。 情報処理技術者試験と違って、1部と2部の試験の難易度に差はあまりない。 マウスでクリックして問題を解いて行く方式で、 やりにくいかと思っていたけど、見直しすることも可能だし、 早く終わらせたければ終了ボタンを押せばOK。 休憩時間も20分も必要なければすぐ2部の試験開始も可能なので、 かなり融通が効いた。

結果的にだいたい過去問題と同じか類似の問題だったので、 さくさく解くことができた。 見たことのない問題でも、考えればどうにかなりそうなレベル。 ただ、筆記用具が指定のものしか使えず、 太いサインペンとボードを渡されて使いにくいったらなかった。 あたしゃサブネットマスクの計算は紙に書かないと解けないのよ。

やっぱり過去問題は大切だ、と思いつつ解答終了。 15分ぐらい早く終わらせた。

結果

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アンケートに答えた後、結果がすぐ出ました。 合格基準は5段階の★の数のうち各カテゴリで★3個以上、総合で★4個以上とのこと。

  1. インターネットの基礎知識 ★★★★★
  2. インターネット接続の構築に関する知識 ★★★★★
  3. インターネットサービス提供環境の構築に関する知識 ★★★★★
  4. サイト運用に必要な知識 ★★★★☆
  5. インターネットのビジネス活用 ★★★★★
    総合 ★★★★★

あー惜しい!サイト運用に必要な知識ってどれかなあ? arp の問題かな? HTTP リクエストヘッダの問題か? CBT は問題を持ち帰ることが出来ないので、 こういうときどの問題がどうまちがえたかわからないのはちょっと気になりますね。 見直ししたい。 勉強していてもどの問題がどのカテゴリなのかわからないし、 あーーー気になる! 結果がすぐわかるんだから、答え合わせもしてくれるといいんだけどな〜。

とりあえず合格してよかった。 受検料 9450円が無駄にならずに済んだ〜!

部屋を出て受付で終わったことを告げたら、 すでに結果を印刷した用紙が出ていてもらいました。 あとはロッカーの鍵を返しておしまい。 って、もしかしてこの用紙だけ??? なんか認定証みたいなものはもらえるんだろうか??

Webで確認したら、認定証は受検した翌月下旬以降発送だそうで…。 随分時間かかるのね。

感想

ダブルスターは基本情報技術者試験とよく比べられる資格だけど、 まったく別物だということを感じた。 基本情報技術者試験はとにかく範囲が広く、 2進数、プログラミング言語、 アルゴリズムなどコンピュータの仕組みや概念を問うものが多かったけど、 ダブルスターはサーバで動かすソフトウェアについての問題が多く、 より実戦的な感じ。

個人的にはダブルスターのが楽しく勉強できた。 なんといっても酒田で受検できるのがよかった。 受検料は高めだけど、 交通費、宿泊費、なにより移動時間がかからないのはやっぱり良いよ。

結論「頭の体操になったし、気軽に受けられて良かった」

プロメトリックで扱っている資格試験、 他にも何かいいのないかな〜と思って探してみたけど、 他の資格は受験料が高いものばっかり(2万3万あたりまえ)で、 そこまで来ると情報処理技術者試験を遠方で受けた方がいいよね、 ってなっちゃうな〜。

参考書など

2冊の本を購入。